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絵を描く人にも描かない人にも読んでほしいブルーピリオド【感想】

 漫画をよく読む皆さん、絵を描くことは好きですか?私はたまに描きます。ですが絵で腹を満たそうとは考えたことありません。

なかには好きで好きで好きでたまらないのに将来の保障がないからと諦めた人は多いのではないでしょうか。

 

「好きなことで食べていけるのは一握り」よくこう言われますが、その人の可能性を潰しているようでなりません。そこで夢を後押ししてくれる作品があります。

ブルーピリオドです。

最近一気に有名になり始めましたね!私は試し読みから入ってすぐに購入しました。

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 勉強も遊びもそつなくこなす、いわゆる”リア充”が主人公です(顔もいい)。

人生をエンジョイしているように見える主人公ですが趣味がない。好きなことがない。

 

そんな男が絵に出会います。夢中になれることに出会うのです。今まで物事を達観視していましたが絵を通して、会話する喜びや新しい世界に魅了されていきます。

 

美術が苦手だったり、漫画絵は描いてもデッサンとか風景画には興味がない。そんな人も引き込まれる作品だと思います。

 

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この作品を読んですごいと思ったのはキャラ一人一人の個性が光っているところ。

何というか、漫画のキャラではなくリアルの人に限りなく近い感じ。

リアルと違うのは主人公の行動力ですね。やりたい!やろうと思ったことはすぐに取り掛かる。とことんやる、というスタイル。現実ではこれを無意識にできる人が天才と呼ばれます。いや、漫画でもこれは天才の部類かな…?

 

主人公の心理描写が多くみられるんですが多くの人が1度は漠然と考えたことがあるであろう内容です。

特に主人公の絵画に対する想いはクリエイティブなことをした人によっては本当に共感できます。

絵を描くことによって今まで知らなかったものが見えてきたり、自分が感じた風景を他人に伝えたかったり。

言葉だけでは伝わらないものってありますよね。感動した景色や建築物があったときにその空気感を伝えたかったり。自分にはどう見えたのかとか。

自分が夢をみたとき、空想したとき、小説を読んだときにどんな風景が頭に浮かんでワクワクしたのかだとか。

言葉だけでなく写真でだって伝わらないことってたくさんあります。

でもそれを伝えることができる唯一の言語が「絵」である。そういった絵の魅力がぎゅぎゅっと詰まっていて面白く描いてあるのがもう、圧巻でした。